■
中には私の英雄譚を聞いて、嘘だと疑うものもいる。信じるも信じないも勝手にすればいい。だが、事実を馬鹿にされるのはいささか気分が悪い。ともあれ、ジョンソンに私の友人がたくさんいると聞くと、意外と共通の知人でつながっていたりするため信じてもらいやすい。
■
やはり私はギャンブルに強い。正しくは、「勝負事全般」であるが。ともあれ、あまりにも大勝ちをしてしまったため、レクサスを購入してしまった。流石の私でも少し勇気のいる買い物だった。
■
私はよく度胸があると言われるが(自分ではそういう自覚はないが)、それが私にあるとするならばきっとスラムにいたことが理由だろう。毎日が戦争のようだった。一瞬たりとも気が抜けなかった。それが私の日常だったのだから、仕方ない。
■
私のペットはとても優秀だ。昨日も空き巣被害に合いそうなところを私に知らせてくれた。ただ追い払うだけだとなんなので、捕まえて説教をしてやった。ついでに味噌汁を振る舞うと、彼は涙を流して謝罪をした。